先日、子どもたちが毎年楽しみにしている「耕耘後の土遊び」を行いました。当日はすっきりとした晴天でしたが、前日に降った雨の影響で、土はしっとりと水を含んでいました。当初は延期も検討しましたが、延期予定日も雨の予報が出ていたため、思い切ってそのまま実施することにしました。結果として、この少しぬかるんだ土の状態が、子どもたちにとっては新しい発見や遊びの広がりにつながる良いきっかけとなりました。

農園園庭に足を踏み入れると、子どもたちはすぐに土の感触に夢中になりました。手で触れて「やわらかい!」「ねちゃねちゃしてる!」と笑顔を見せたり、足を踏みしめながら「ズボッと入った!」と歓声を上げたり、全身で土の感触を確かめる姿がありました。普段の乾いた土とは違い、少し重みのある土を使って山を作ったり、手のひらで丸めてボールを作ったりと、自然と工夫しながら遊びを発展させていく姿も見られました。



しっとりとした土の上を全力で走りぬかるみに足を取られて転んでしまっても、笑いながら立ち上がり、また走り出す子どもたちの様子からは、服や靴が汚れることも気にせず、のびのびと体を動かして楽しんでいることをうかがい知ることができました。そんな中で、子ども同士の関わりもいつも以上に活発になり、「ここ一緒に作ろう」「こっちにも山をつくろう」と自然に声をかけ合う姿が多く見られました。共同で一つのものを作り上げていく過程で、協力や思いやりが芽生えていく様子に、私たち保育者も温かい気持ちになりました。

先生たちも、子どもたちと一緒に土の感触を楽しみながら、童心に返って夢中で遊んでいました。子どもたちの笑顔や笑い声が園庭いっぱいに響き、見ているだけで心が和む光景でした。今回の土遊びは、単なる自然との触れ合いにとどまらず、自然の変化を感じ、友だちと協力する喜びを味わう大切な体験となりました。子どもたちにとって、心に残る思い出の一日になったことと思います。












