子どもがかんしゃくを起こした時には・・・

人間の感情は、大きく分けると喜び、怒り、恐れ、悲しみの4種類だと言われています。その中の怒りが、かんしゃくに最も関わりの深いものです。子どもの場合、自分の思い通りに行かなかった時に、自分自身の思いを言葉で表すことが、上手にできないために、行動や態度で気持ちを表し、憤りを発散しようとします。これが、いわゆるかんしゃくと言われるものです。大人でも時として、自分自身の思いを抑制することができないのですから、子どもが、かんしゃくをおこしても無理はありません。子どもも自分では高ぶった感情を一人で静めることができず、またうまく伝えられないもどかしさから、ワーッといっぺんに爆発させてすっきりさせていると考えられます。

幼児期の終わりごろになると、自分自身で自分の感情に気づき、ある程度、感情をセーブすることができるようになります。しかしながら、大人のようにうまくコントロールすることは、まだまだできません。状況にうまく合わせて自分の感情を出していくことができるようになるには、児童期を待たないといけません。児童期になると、自分自身の感情を言葉で表せるようになってきます。子どもがかんしゃくを起こして、勢いよく泣き続けている場合は、気にしながらもそっとしておき、感情の高ぶりがおさまるのをまってから、話をするようにしないと、かんしゃくを起こしている時に、いくら話しかけても子どもには届きません。話しをするにもタイミングが重要です。大人のペースでやってみてもうまくはいきません。感情の高ぶる状態が長時間続くようなら、場所を変えるなり、ポジション(例えば抱っこをするなど)を変えてみると場面が切り替わることになり、落ち着きやすくなります。