大人と子どもの違い

普通に考えれば子どもは大人から教えられる存在であって、大人に教える存在ではないと思いがちです。でも、子どもだからこそ、わかることや子どもによって気づかされることがあります。「エミール」を書いたルソーは、その著書の中で、「子どもは小さな大人ではない」と述べています。子どもには子ども独特の世界観があり、決して大人の縮小版ではないということです。

子どもがすることは時には大人に理解しがたい時がありますが、それは大人の世界での判断であって、子どもの世界ではそうではない場合もあります。例えば、ボールを何度も何度もついて、「まだ飽きないの?」と思うような子どもの行動を例に取って見ると、「まだ、飽きないの?」と思ってしまうのは、大人からの見地であって、子どもは同じ動作をしているように大人には見えるのですが、子どもはその行動のズレを楽しんでいるのです。弱くつくと、返ってくる力が弱くあまり跳ねない、強くつくと大きく跳ねる、右からボールを斜めにつくと左にボールが跳ねるなど、一見同じ動作に見えることでも、子どもはこのような変化を楽しむことで集中して継続することができるのです。大人にはとてもできないことではないでしょうか?
子どもはこのようにして遊びから体験を通して学んでいくんです。大人の遊びとは大きく違いますね(^v^)