子どもの「いや〜!」に応答する

2歳ぐらいの子どもは、自我が芽生え始め、自己主張が激しくなってきます。言語の発達もめざましく、何でもかんでも「いや!」と言ってみたり、「いや、する!」、「○○ちゃんが、する」と何でも自分でしたがったりします。僕も親として我が子のこのような時期を経験しましたが、時には子ども達のあまりの行動に閉口してしまうこともありました。しかし、今から考えれば、もう少し、子どもの発達の過程を考慮した応答をしてあげたらよかったなぁっと反省したりします。

このような経験からも言えることなのですが、知識としてこのような時期の子どもには穏やかに話しかけ、言葉とともに態度で子どもを受容し、応答的に関わっていくということを学ぶ必要があります。しかし、これだけでは、子どもへの接し方としては機能しません。では、どうしたら、このような接し方をすることができるのか、ということですが、答えは「意識する」ということです。そして自分にもわかるような表し方をしてみるということです。例えば、子どもが「いや〜!」と言ったら、「そうよね〜だからいやなのよね?」と口に出して子どもに言ってみることです。そうすれば、自分自身にも意識づけることができますし、子どもの気持ちを受け止めると言う意味でも受容的な応答になります。
子どもが「いや〜!」と言ってきたら、意識して受容的に応答する、受容的な応答とは「子どもの思いを口に出して言ってみること」ということを頭に入れておくとよいのではないかと思います。