いろんな子どもと遊ばせよう

「あの子と遊んだらダメ」とかというようなことを言う方がいますが、本当にこれでよいのでしょうか?僕は小学校の間ぐらいまではいろんな子どもと遊んでくれることを望んでいます。家が近いから、帰るときに一緒だから、習いごとが一緒だから、お母さんが友達同士だから、などと様々な理由で遊ぶようになります。幼児期や学童期は自分の考えで人を選ぶことはできません。いろんな人と接することで良いことも悪いことも含めて子どもは刺激を受けます。いろんな刺激をうけることで少しずつ自分の人格がまわりの人からの影響もあって形成されていくのです。いろんなタイプの人と遊ぶことによって人が人を作っていくようになるのです。そしてある程度の年齢になると(個人差はあるでしょうが、小学校高学年ぐらいから中学校ぐらい)自分の考えや好みで人と接するように変化していきます。そして思春期になるときちんとアイデンティティーを確立することができるようになっていきます。小さいときにいろんなタイプの人と接している子どもは自分の中に事の善し悪しを判断できる基準が備わってきます。でも小さいときにそのような経験をしていないと善悪の判断基準が鈍くなり自分の考えで行動できず、強い刺激に走ってしまう恐れがあります。それが非行へとつながっていくのです。

冬の花であるパンジーも冬の寒さに株をあてないと春になったときには大きく育ちません。温室のようなぬくぬくとしたところで育ててしまっては春になると本来なら花を咲かせることができる季節にも関わらず枯れてしまうこともあるそうです。
このときにほったらかしにしてしまっていては花も枯れてしまいます。冬の寒さにあてつつも大丈夫かな?と気にかけてみてあげることが大切です。
子育ても同じではないでしょうか?僕がここでお伝えしているのはいろんなタイプの人たちと遊ぶことは大切なことですとだけ言っているのではありません。そのような場合でも親の責任として子どもがどんな子とどのようにして遊んでいるかはきちんと把握して見守ってあげるという姿勢が必要だといっているのです。
子どもが順調に発達して自立していくためには幼い時にいろんな人と接し、遊び親がきちんとその経過を見守ってあげることが必要だということです。