子どもが言うことを聞いてくれないときには・・・

年中から年長にかけ子どもたちは飛躍的に発達します。特にこの頃の心の育ちには驚かされるものがあります。年長児になると少しずつ他人の気持ちが理解できるようになってきます。そして他人の気持ちが理解できると、周りの状況を考えながら自己主張ができるようになってきます。
具体的には「こうするとあの人は喜んでくれるだろう」とか、「あの人のためには僕がこう言ってあげるといいんだ」などということが考えられるようになり、その通りに自己が振る舞えるようになります。
しかしながら、年少中の子どもたちはまだまだ他人の気持ちが理解できないため、自分の思いだけで行動をしてしまうものです。それが時には子どもだけではなく大人にとっても頭にくることがあります。自分の思いを持つということはよいことなのですが、これが必要以上の度合いになると強情になってしまいます。
この頃の子どもの特徴だと理解していても長い時間続いたり、何度も繰り返されたりするとカチンときてしまうこともあるでしょう。
そんな場合は子どものそんな強情をうまく使って接してみると意外とうまくいくことがあります。

どうしても「自分でやる」と言い張って「やめなさい」と制しても聞かない場合があります。そんな場合は思い切って本人が言っていることをオウム返しにして言ってみることです。
たとえば、大人がやってほしくないことを子どもがしているような場合を考えてみてください。「自分でやる!」と言って聞かないような場合は「それなら自分でやってみたら」と言ってみるのです。案外、これがきっかけで子どもはパタッとしなくなることがあるんです。これは本当に自分がしたいという理由だけでいっているのではなく、後に引けなくなってしまいそれが強情となってあらわれている場合などに有効です。