子どもから教えられること

大人になると忘れてしまうようなことを、時には子どもは気づかせてくれることがあります。例えば、挨拶するということ。大人になるとついつい「じゃまくさい」と思いがちなものですが、子どもは「挨拶すると気持ちいい」ということに気付くと、毎朝、気持ちよく挨拶をしてくれます。このように大人になることで忘れかけていたことを、時々、子どもによって呼び起こされることがあります。

幼稚園では、このような子どもの純粋な姿を大人になっても忘れないように子どもの記憶にとどめておくお手伝いをすることが幼稚園の役割として一番大切なものではないかと思います。決して形を教えるのではなく、心の育ちを支えていくことが教育として大切なことだと思います。伝えていくとはこのようなことを言うのではないかと僕は考えています。