肯定的な表現で伝える工夫を

子どもに何かを伝える時に、「否定的な言葉は、あまり使わない方が良い」と言われます。僕も同じように考えています。少し伝え方を工夫し、肯定的な表現にして伝えるだけで、結果が変わってきますし、肯定的な子どもとの関わりの第一歩になるのではないかと思っています。
例えば、食事をするために、ファミリーレストランに入ったとします。ドリンクバーを頼んで、子どもが飲み物をコップに入れて、自分のテーブルまで運ぶというような場面を想像してみてください。

あなたなら、どのような言葉を真っ先に思い浮かべますか?おそらく大多数の方が「こぼさないように気をつけて」というようなことをいわれるのではないでしょうか?このような場合、その言葉を聞いた大抵の子どもは飲み物をこぼしてしまいます。「〜ない」という否定の語を使わないようにすることで、ずいぶんと結果が変わってきます。では、先ほどの文章はどのようにいいかえることができるかというと、「ゆっくり行けば、大丈夫だからね」となるわけです。同じ内容を伝えるにしても、否定語を使わないだけで、受け取る子どもの印象もずいぶん違い、おのずと現れる結果も変わってきます。ぜひ、否定語を使わずに、みなさんが望むような結果を肯定的に表現し、子どもに伝えるようにしてみてください。