子どもに願いをもって関わる

当園では誕生日に大きくなったら何になりたいかを子どもが、みんなに話してくれます。男の子だったらサッカー選手や野球選手、女の子だったらケーキ屋さんや花屋さんが人気です。あなたが幼稚園の子を持つ親だとして、自分の子どもがかなりがんばらないといけないような夢をあなたに言ったとしたら、あなたはお子さんに何と言いますか?「がんばってね」などと、きっとプラスの言葉がけをされるのではないかと思います。ここには、現状がどうであるかは全く加味されていないのではないかと思います。仮に加味されていたとしても、「長いスパンだから何とかかなえてほしいなぁ」というようなお子さんに対する願いが含まれているのではないかと思います。

親であるなら、子どもと関わるときにはどんな年代の子どもであっても、願いを持って、関わることが大切であるということを忘れないでいてほしいと思います。ついつい子どもが大きくなると現実だけを見てしまい、親が限界をひいてしまいがちです。子どもに願いをもってプラスの言葉をかけていくからこそ、子どもは自信がもて、頑張ることができるのです。ここで大切なのは夢をかなえることではなく、夢にむかって努力するという気持ちを育ててあげることです。「何、バカなことを言っているの。無理でしょ」などという不用意な一言は、子どもを傷つけることになります。ただし、願いが強すぎると、強制してしまうことになり、子どもにも負担となります。子どもが大きくなっても、現状を加味しながら願いをもってプラスの言葉をかけていくという姿勢を大人は忘れないようにしたいものです。