説明するってどういうこと?

第2回の入園説明会もたくさんの方にお越しいただきました。
その中に5名の理事長先生、園長先生が混ざっていました。
(こそっと来られたのではなく、事前に許可をとって見学に来られています。5名の先生方は東北から九州までと全国から来られました。どのような説明会がよいのかと現在模索されている勉強熱心な先生方でした)
冒頭にお話ししたように、当園では園でやっている内容をお伝えするのではなく、やっている内容をどうしてするのか?必要なのか?ということを中心にお伝えしています。同時に子どもの発達についても心の育ちを中心に話します。
僕はこれが「保育実践の説明」だと思っています。
やっていることを言うのは簡単です。でもそれは説明ではなくやっていることを単に伝えるだけになっていると考えるからです。説明とは、その理由を話すことだと考えています。
だから今のような説明会のスタイルになっているわけです。

9月にはたくさんの方が見学に来られます。
その際には、晴れていれば園庭で運動会の練習が行われています。
このようなシチュエーションでよくある保護者と保育者のやりとりを例にして説明をします。

見学者:「何歳の子どもですか?」「何をやっているのですか?」
保育者:「あの子たちは年少児で、お遊戯をしているんです」
見学者:「じゃあ、年中児や年長児は何をするのですか?」
保育者:「年中児もお遊戯で年長児はマーチングです」

これは説明しているようですが、説明ではないと思います。
説明とは「どうして年少と年中はお遊戯で年長はマーチングなのか?」「年少と年中のお遊戯の違いはどのようなものか?」「その違いはどのような理由から生じているのか?」「各学年の運動会を通しての育ちは何か?」というようなことを伝えないと説明ではないのではないかと思っています。
これらのことに答えるには保育にきちんとした「ねらい」がないといけません。「ねらい」の部分が保育実践では一番大切なので、入園説明会では「ねらい」を構成する保育に対する考え方を中心に話をする理由です。

当園では保護者と保育者との連携が子育て・保育実践で一番大切なものだと考えています。当園の保育実践を十分理解して入園していただくことがお子さんの育ちにとって必要不可欠だと思っています。

≪参考≫
【先生のまなび】
http://yamanami-kindergarten.jp/learn.php?rec=126
【先生のブログ】
http://d.hatena.ne.jp/senseinoblog/20150915/1442287561