ゲームやテレビ漬けになっていませんか?

さいころからゲームやテレビ漬けになってしまうと、子どもの心理的な面に後々厄介なことが起こる場合があります。ゲームやテレビは人間にとっては、とても強い刺激となり、そのような強い刺激にあたりすぎると、ゲームやテレビをすることだけが快感になってしまいます。特に子どもが乳幼児の時から、このような強い刺激にあたり、刺激に慣れてしまうと「人と一緒にいる心地よさ」を感じることが少ないまま育ってしまいます。そうすると幼稚園に行くような年齢になっても人と一緒にいられない状態が続いてしまいます。このような状態は人と一緒にいる心地よさを子どもが理解できないで育ってしまったことに起因します。そうなると幼稚園でも集団行動ができなくて、一人でフラフラしたり、人と一緒にいることが難しい状態になってしまうことがあります。このような状態になると、本人は幼稚園生活を十分に楽しめることができませんし、担任の先生も困ることにもなってしまいます。

このようなことにならないためには、幼いうちから安易にゲームやテレビに長時間触れさせるようなことは、控えるようにしないといけません。「人と一緒にいる心地よさ」を乳幼児期に子どもが感じるためにも、子どもとの関りにおいて、いつも自分を見守ってくれている人がいるという感覚を子どもが持てるように保護者は関わることが大切です。それは気持ちの上で「子どもと一緒に」というスタンスを持って関わることです。乳幼児期にしっかりと親子間で愛着が形成されていると、子どもの心は落ち着き、親子間の1対1の関係から1対多の関係へと発展していくことができます。幼稚園入園前までの乳幼児期には大人との1対1の関係を大事にし、質を考えた関りをしていきたいものです。大切なのは一緒にいる時間量ではなく一緒にいる関わりの質です。少ない時間でも気持ちの上で「子どもと一緒に」「子どもと共に」という姿勢で、気持ちに寄り添うことが重要です。そして、親子での体験を楽しみ、親子でその感情的体験を振り返るようにすると親子関係は確かなものになっていくでしょう。
注意したいことは、子どもとの関りを機械中心の冷たい関わりで占有させたり、時間だけを共にするような無機質な関わりにしないようにすることです。