子どもの言葉を豊かにしていくには

 子どもが幼稚園に入園する3歳までは、大人は子どもにとって、発話を聞いてくれる存在、自分の言葉を代弁してくれる存在とならなければなりません。このような存在になることで、子どもが話してみたい、と思えるような環境を作っていくことができます。話したいと思える環境に自分自身がなりえているのかを考えてみる必要があります。そして応答的対応と言われますが、子どもの言葉に対して丁寧に応えていく姿勢が大切です。まだ言葉がわかっていないから適当でよい、と考えるのは間違っています。生後数か月で子どもは見聞きができるようになっています。言葉は発することができなくても、人との対応はしっかりと感じています。ぜひ、言葉は話さないけれども理解している存在として捉え、保護者自身が感じたことも積極的に言葉にしてお子さんに伝えるようにしてください。そうすることで、お子さんの話したいという気持ちを引き出すことになり、お子さんの言葉を豊かにしていくことができるようになります。