子どもの自己肯定感を高めよう

最近、自分のことが好きではないとか、自分のことを肯定できない人が増えてきています。学生に「自分の良いところをあげてみて」と質問してみると、固まってしまう人も珍しくありません。このように自分の良さに気づけない人が多くなってきているのは、どのような原因からなのでしょう。

この原因とされているのが、育ってきた環境の中で、肯定的に親が見てくれなかったことであると指摘する人もいます。これはおそらく、育てられた環境の中で、短所を是正することばかりを要求されたことに起因するのではないかと思います。また、平然と子どもの前で他人の悪口が言われるような家庭で育てられたことが考えられます。自分のことを肯定できない人は他人を肯定することができません。あたりまえなのですが、その理由は人の良さに気づけないからなのです。人の良さに気づき、他人との人間関係を潤滑にしていくためには、まずは自分自身の良さに気づけるようにならなければなりません。


≪年少児が描いてくれた園長先生≫

自己肯定感を持てるように子どもを見守り関わっていくのは、いうなれば大人である私たちの責任だといっても過言ではありません。このようなことを意識して子どもに関わることが子どもの自己肯定感を高め、住みやすい世の中にしていくことにつながるのではないかと思います。科学的にも自己肯定感を持っている子どもほど、学業が後々伸びていくことが証明されています。

ぜひ、ご家庭でも、我が子の良さに目を向け、言葉や態度で我が子に伝えるとともに、他人の悪口を言わないような家庭環境づくりを心掛けてみてください。