子どもが片付けをしない時への対応

子どもが、いつもおもちゃを出し広げて片付けようとしない場合を考えてみてください。この場合、子どもは片付いている状態(お母さん、お父さんが片付いていると思っている状態)を理解していると想定します。
多くの方はおそらく「どうして片付けしないの」「いつもどうしてこうなんだ」というようなことを大声で子どもに言われるのではないかと思います。幼児の場合だと、反抗することもないでしょうが、第二次反抗期の子どもであると「うるさいな、ほっといてよ」と反論してくるので、ますます頭に来てしまい、声のトーンがさらに高くなってしまいますね。

幼児でも児童でも同じなのですが、「どうして片付けしないの」とか「いつもどうしてこうなんだ」という伝え方は、一見正しいようですが、実は子どもには、親の真意がはっきりと伝わっていない場合があります。片付けていないことを一方的に不明瞭な言葉とともに伝えているだけで、「何をどうすべきなのか」がこれでははっきりとしません。
つまり問題の焦点がはっきりとしなくなっているのです。子どもに伝える場合は特に、具体性が必要です。「何をどうすべきか」という問題の根本を伝えないとうまくは伝わりません。感情に任せて怒りを子どもにぶちまけていると、子どもも鬱憤がたまってしまいます。放っておくと年齢の上昇とともに「親=うるさい」という図式が子どもの中にできあがり、親子関係がうまくいかなくなってしまうことにもなりかねません。「子どもへの伝達は具体的に」を忘れず心がけるように努めてみてはいかがでしょうか。