お父さんも絵本の読み聞かせをしてみてください

 やまなみ幼稚園では、1学期の午前中に、希望者が子ども達と一緒に普段の保育に参加できる「保育参加」という取り組みがあります。年によって参加率にばらつきがありますが、35~50%ぐらいの保護者が参加されます。

 その際に、絵本の読み聞かせをされる保護者が絵本を選ぶときに、「〇〇を読もうと思っていたんですが、〇〇は先生に読んでもらっているようなので、やめておきます」と言われることがあります。そのような場合、私たちは「ぜひ〇〇を読んであげてください」とお願いするようにしています。保護者からすると、子ども達が〇〇という絵本を読んでもらっているのでその内容を知っているからやめた方がよい、と思ってのことだと思いますが、同じ絵本でも読み手が変われば、それは全く別の絵本に変化します。読み手と聞き手のコミュニケーションを、絵本を通して行う、というように考えていただければ、納得していただけるのではないかと思います。ですから、ぜひご家庭でも同じ絵本であってもお父さんが読まれるとお子さんには全く別のものとして映ります。ぜひ、時間を見つけては読んであげてみてください。
 同様に同じ絵本でも子ども達が好きな絵本は何度でも読み聞かせてあげてください。その時々で子ども達は違った思いを感じています。大人でも気に入った映画は何度でも見ますよね。そのような大人の感覚と同じようなものです。