通園バスでのSOS訓練をしました

静岡の認定こども園で起こった悲惨な通園バスの事故をうけて、当園では、本日、通園バスでのSOS発信の方法や正しいバスの着席の仕方などを、年少児以上の全園児を対象に、実際にバスに乗って、学ぶ機会を作りました。

静岡での事件が起こった翌日には、バスの添乗職員と運転手が子どもの安全を確認するチェックシートを作成し、今週より実施していますが、それだけではなく、危機管理の専門家等がメディアで発信している園児自らがSOSを発信する必要性を鑑み、本日、園庭に通園バスを乗り入れて、子ども達に体験を通して、その方法を説明しました。

運転をしてくれた先生からはクラクションの位置やクラクションをならす方法を教えてもらい、実際にクラクションの音も聞きました。また、どのような時にならすのかも保育者が伝え、ふざけてしないように注意を促しました。そして、バスが動いている時の約束事を確認し、実際に園庭内を走ることで、約束事を守る必要性を子ども達が理解できるようにしました。

 

 

普段、通園バスを利用しない子どもであっても、園外保育で通園バスを利用することもあります。通常はしっかりと人数確認を行いますが、事故等により、子どもだけが車内に残ってしまうことも可能性はゼロではありません。また、家庭でも起こりうる可能性があります。そのため、年少児以上の全園児に実施する方がよいと判断して、実施しました。

 

 

 

クラスを分割して、全部で20回実施し、3時間かかりました。1回は10分程度でしたが、少人数で実施したため、子ども達は真剣なまなざしで、話を聞いていたのが印象的でした。いざという時のために、今日の体験が子ども達の脳裏にしっかりと残ることを祈るばかりです。

 

 

これとは別に、保育者には、自分たちが子どもの安全を守る存在であるという意識を再確認しました。当園では、通園バスだけに限らず、今後も私たち保育者が子どもの命を預かっている存在であることをしっかりと胸に刻み、子ども達の安全管理に努めていきたいと思います。