適切な目標ってどのくらい?

適切な目標ってどれぐらいに設定したらいいんでしょうか?なんとなく、高すぎたり低すぎたりするのはダメっていうのはわかるんだけど・・・っていう漠然とした感じで皆さんとらえられているのではないかと思います。でもどうして高すぎたり低すぎたりするのは良くないんでしょうか?
最初から高すぎる目標を設定してしまうとやる気をなくしてしまいます。これは大人にとっても子どもにとっても同じことです。だから高すぎる目標のもとに「がんばれ、がんばれ」といったところで高すぎる目標だと、「到底かなわない」ということが子どもにもわかってしまい、努力しなくなってしまいます。逆に低すぎると手を抜いてしまったり、必死になってがんばることをしなくなってしまいます。適切な目標とは少し手を伸ばせば達成できるぐらいのものが子どもにとっても大人にとっても好ましいものです。だから子どもに過度な期待は禁物です。そして低すぎる期待も子どもを伸ばすことにはつながりません。

まずは子どもに関心を持ち、我が子の現状を把握することです。そして目標は具体的にしないと最初の一歩を踏み出せません。抽象的なものであったらどうしたらいいのかわからないからです。目標を立てる時には、特に子どもへは具体的な目標を立てるように心がけてください。目標がクリアーできれば、次はそれより少し上の目標を設定する。初めは子どもと一緒に行っていたものを少しずつ子どもだけで、できるようにしていく、そんなふうに援助の割合をへらしていくことも目標を上に設定していくことにつながります。
そして、目標が達成できれば認め、褒めることを忘れないようにしてください。その時に感じられる達成感を積み重ねることで、やがて子どもの中に自信となって定着していきます。